拳を前へ! 第9回ひょうごグランプリ・ドレッサージュ
乗馬をする時、馬に跨り、親指と人差し指で手綱をしっかり挟み、薬指側はゆっくり柔らかく持ちます。
この時に手を乗馬では「拳(こぶし)」と呼びます。
「拳」はまさにハンドルの役割を果たし、そして競技会では成績を左右することもあります。
神戸乗馬倶楽部会員の岩島さんは、こんなことに気をつけながら競技会に臨みました。
使った脚の側の拳を一歩前に進める
1. 第9回ひょうごグランプリ・ドレッサージュ
2021年10月8日、9日、10日で、第46回兵庫県親善馬術大会 第9回ひょうごグランプリ・ドレッサージュが、三木ホースランドパークで開催されました。
本大会は規模も大きく、神戸乗馬倶楽部からも13名の会員と馬4頭(ブガッティ、アルバ、ヴァニラ、リンド)という多数参加となりました。
3日間は晴天に恵まれ、むしろ10月にしては暑すぎるほどの天候でした。
2. A2課目 河合さん
河合さんは競技会に参加するにあたって、指導員にこんなアドバイスをもらっていました。
競技会に参加するということは、今できることを確認して、次の課題を見つけること。
河合さんは、今まで練習してきたことでどこまでできるのかやってみようと思い、本大会に臨みました。
そして結果は6位、見事表彰リボンを獲得しました。
パートナーのリンド号と出番以外にも触れ合ったり、入念な手入れをしていた河合さん。
今後の抱負をこう述べていました。
まだまだできていないことがいくつもあるので、少しでも納得のいく騎乗ができるように今後も努力しつづけていきます。
3. L1、L2課目 岩島さん
お尻と膝を馬体に添えること、外側と内側の拳の役割を考えること。
岩島さんは今大会に際し、その二つを自身の課題としていました。
パートナーのブガッティは前進気勢があって協力的。競技会経験もあるので落ち着いた、頼れるパートナーです。
岩島さんは馬上で己にこんなことを語りかけます。
「膝の足の付け根から落とすこと、お尻の力を抜くこと、ブガッティに外側拳を頼ってもらうこと、使った脚の側の拳を一歩前に進めること……」
そして結果はL1課目で4位、L2課目で5位。見事リボンを勝ち取りました。
4. まとめ
競技会や馬術にはまだまだたくさんの魅力があります。
もしあなたが「馬に乗るのって楽しそうかも」、「神戸乗馬倶楽部に興味があるかも」と思われたら、一度体験乗馬に来てみてください。
心の拳を前に出すのは、いつだって絶好日ですよ。
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