馬具の豆知識~鐙(あぶみ)について~
乗馬の際に使用する馬具・馬装には様々なものがあります。
今回はその中から鐙をご紹介します。
■目次
- 1. 鐙とは?
- 2. 鐙を使う際の注意
- 3. 神戸乗馬倶楽部指導員が語る鐙のポイント
- 4. まとめ
鐙とは?
鐙とは、鞍(くら)の両側に下げ、騎乗時に足を乗せる馬具の一種です。
他の馬具より実は歴史が浅いと言われている鐙は、鞍や手綱が出来た後に騎乗時用に左側にのみあるのが最初でした。それ以降に、騎乗時のバランスを取るために両足につける今の形に変化していったと言われています。
鐙を使う際の注意
鐙と鞍を繋ぐ紐を鐙革と言いますが、この長さについて悩まれる方が多いようです。鐙のポイントは左右均等に体重がかかることです。そのため、左右の鐙革の長さが違っていても問題はありません。長さの目安としては、馬上で足を下にだらんとおろしたとき、くるぶしあたりに鐙の踏むところ(ステップ)があたるくらいがいいでしょう。
神戸乗馬倶楽部指導員が語る鐙のポイント
鐙について、神戸乗馬倶楽部の指導員がポイントを語っていますので併せてご紹介いたします。
「鐙は半メモリ~1メモリ違うだけで、かなり違和感を感じます。自分で感じるということは、馬にはもっと大きな違和感に繋がります。
騎乗前にはかなりシビアに調整します。馬の左側から騎乗するので、左の鐙革が伸びやすく、マイ鞍の場合は定期的に左右の鐙を入れ替えるようにしています。
最近は鐙の踏む部分がギザギザで大根おろしのようになっているものもあり、踏んでいて、ずれないように作られているものも多くなっています。ただ、この鐙の場合、落馬した際に鐙からブーツが外れず、人が宙ぶらりんになることが起こりえます。ですので、最近の鐙は落馬した時に鐙の横の部分が取れたり、開いたりして足が抜けやすいように作られているタイプがあります。
安全面を考えるとこちらのタイプの方が良いかもしれませんね」
まとめ
乗馬経験を積むと馬具や馬装にも興味がわいてくる人も多いと思います。
鞍や鐙といった馬具は特にプロの知識が役に立つところ。気になる事があれば、気軽に神戸乗馬倶楽部の指導員にきいてみてください。
お試し乗馬ができる体験乗馬では、これらの馬具はすべてレンタルをお使いいただけます。乗馬といっしょに馬具・馬装にも関心を持ちながら体験してみるのも面白いかもしれませんね。
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