五輪経験者・奥野竜三が語る「乗馬の魅力」(三)
人と馬の出会いを大切にしてきた奥野部長。そのなかで思い続けてきたのは「多くの方に乗馬を楽しんでいただきたい」ということ。インタビューと試技の撮影が終わった後、神戸乗馬倶楽部の屋外馬場を見学されていた小さいお子様連れのご家族のところで馬を寄せて止め、満面の笑みで家族写真に納まる一幕も。連載企画の最終回は、神戸乗馬倶楽部の魅力を語ってもらいました。
初めての方にも安心
―乗馬をやってみたいけど、なかなか踏み出せない方もいらっしゃるのでは?
奥野:私のように高いところが苦手な方、落馬を心配される方、体力に自信がない方など、心配されることが色々あるかと思います。当倶楽部は初めての方でも楽しんでいただけるように、インストラクターが段階的に教える体制を整えています。
ヘルメットやエアバックベストなどのプロテクターもご用意していますし、スタッフがしっかりと装備や道具の説明もさせていただきますので、より安心いただけると思います。また、ニオイなどに敏感な方にも安心です。当倶楽部は厩務作業基準を設けて作業をしていますので、とても清潔に維持されています。
全国でも数少ない広大な馬場
―しあわせの村馬事公苑のゲートあたりから見えてくる屋外馬場は圧巻ですね?
奥野:そうですね。屋外馬場(9,600㎡)は、馬術競技会を開けるほど広いため、本番さながらの環境でレッスンを受けていただけます。
そして、なんといっても2,100㎡の屋内馬場。これだけの屋内馬場を備えている乗馬クラブは、全国でも少ないと思います。気候に左右されずにいつでもトレーニングできる環境は、お勤めされている方には特に好評です。大雪のなかでも、職員より早く到着されていた姿を拝見して、とても嬉しくなりました。
ふれ合いによる癒し、競技にチャレンジできる環境
―初回の、「乗馬は馬との信頼関係」を築くための神戸乗馬倶楽部の取組みは?
奥野:会員の皆様が馬たちの健康のために、本当によくお世話をしてくださって、関係性を築いていらっしゃいます。当倶楽部では、「もっと馬のことを知りたい」、「できるようになりたい」という皆様のお声にお応えするべく、指導員による実馬研修や講習会も開催しています。
また、会員の皆様が参加できる倶楽部内競技会も開かれるため、「大きな大会だと緊張してしまう」という方にも“丁度いい”競技会に参加することもできます。
乗馬は長く楽しめるだけでなく、馬とのふれあいを通じて癒されるスポーツですから、一人でも多くの方に体験してほしいですね。