お役立ち情報-馬の慣用句③ 「老いたる馬は道を忘れず」って本当?
「老いたる馬は道を忘れず」という慣用句をご存知でしょうか?
老馬が道を間違えないように、人生経験を積んだ人は間違えないという意味です。
今の季節、新社会人なら先輩のアドバイスをもらいながら仕事を覚えている人も多いはず。
先輩の”知恵”に助けられる機会もあるかと思います。
さて、馬も本当に、人間と同じように学習しているのか、乗馬クラブならではの目線で紐解いてみたいと思います。
■目次
- 1. 原文は韓非子? 『老馬乃知』
- 2. 人間にも負けない、馬の記憶力!
- 3. 英サセックス大学が発表した”馬のEQ(共感力)”
- 4. まとめ
原文は韓非子? 『老馬乃知』
湯以伐桀。而恐天下言己爲貪也。因乃讓天下於務光。而恐務光之受之也。乃使人說務光曰。湯殺君。而欲傳惡聲于子。故讓天下於子。務光因自投於河。
いきなり漢文ですが、「韓非子・説林上」に老馬の知恵について進むと道が開けたという記述があり、それがこの慣用句の由来となっています。
韓非子といえば、春秋戦国時代の『性悪説』で有名ですよね?
性悪説の韓非子文献でも活躍する馬の知恵とは果たしてどんなものなのでしょうか?
人間にも負けない、馬の記憶力!
馬の知能は人間の約3歳に相当すると言われ、特に「記憶力」に優れています。
実際に乗馬クラブで馬に触れていると、人の顔、飼育員さんの足音や声など、驚くほとたくさんのことを覚えてています。
※馬の優れた聴覚については》過去記事にて
英サセックス大学が発表した”馬のEQ(共感力)”
ではどうして、馬にはそんな記憶が可能なのでしょうか?
それを証明する調査が英サセックス大学より発表されました。
人間の男性の写真を使った実験で、サセックス大の研究者は、飼育されている馬は怒った表情に「否定的な反応」を示したと報告した。
研究チームは、家畜化によって馬は人間の行動に対応し解釈できるようなったのではないかと提案している。
(引用:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35538889)
人間社会でも最近、IQと並んでEQ(共感力)の重要性が話題にあがっていますが、馬もまたEQに優れることが記憶力の秘訣のようです。
実際に馬と心を通わせる特別体験を!
『老いたる馬は道を忘れず』という言葉が、馬の共感力、人間との関係性で初めて生まれたということをお伝えしました。
(むしろ、人間の方が自分の進むべき道に迷ったりしてるかもしれませんね?)
神戸乗馬倶楽部では、馬の魅力を知ってもらうために、1日~2日の体験乗馬メニューをご用意しています。
馬の背中に乗って歩いた道は、きっとあなたにとって”忘れがたき道”になると思います。
ぜひ、神戸乗馬倶楽部に足を運んでみてください!
神戸乗馬倶楽部 「はじめての方へ」は》こちら